やっかいな不動産の相続手続きと弁護士への依頼

土地や建物といった不動産は、現金や預貯金といった財産とともに、亡くなった人から受け継ぐ可能性の高い財産のひとつですが、権利関係が複雑にからまっている場合も多いため、相続登記などの手続きにはかなりの労力が必要となる場合があります。まず、土地や建物にかかわる権利というのは、その不動産を自由に使用収益できる所有権とよばれる権利だけとは限りません。たとえば、住宅ローンを金融機関から借りて、そのお金で居宅の建物を建築したといった場合には、その建物を担保として、金融機関の抵当権が付けられている可能性が高いといえます。金融機関では、この抵当権の設定によって、もしもローンの支払いがとどこおった場合には、他の債権者に優先して、債権の弁済が受けられるようにするのです。

また、先祖代々の土地を相続する場合には、その土地を実質的に使用していたのが亡くなった人であったとしても、実は所有権の移転登記が過去に行われておらず、登記簿上はまだ祖父母や曽祖父母の名義になってしまっているということもあり得ます。この場合、一族の戸籍謄本や除籍謄本を必要なだけ市町村役場に請求して、相続関係説明図とよばれる、何代も前からの血縁関係をあらわす家系図のようなものを作成するところからはじめなければなりません。こうしたやっかいな手続きを代行してくれるのが、法律の専門家である弁護士です。弁護士であれば、民法に定める相続の手続きなどについてのくわしい知識を有していますし、その職権によって戸籍謄本などの公文書を請求することも可能ですので、相続にあたっての手続きを、スムーズにすすめることができます。

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